2014年7月21日月曜日

ワニ革のヌバックで作ったローファー

 
こちらは、ワニ革では珍しいヌバックに加工された革で作られたローファーです。
 
 
通常、ヌバックには牛革や羊革がよく使われます。
ヌバックとは、革の表皮を毛羽立たせ、ビロードのような質感をもたせた素材のことを言います。

ヌバックはよくスエードと混同されやすいのですが、スエードは革の裏面を起毛させたものをそう呼びます。
 

さて、ワニ革は既に高級素材で、追加の加工をせずとも、その表面に描かれた天然の斑の模様で十分その存在感を示しています。
ですから、それを更にヌバックにしてしまうということはこれまであまりありませんでした。



ここ何年かでワニ革素材を使った商品が多く市場を流通するようになりました。
これまでは、靴や財布などにしてもブラックやブラウンが多くを占めていましたが、最近は豊富な色使いのものもよく見かけます。
しかし、素材の表面加工としては、光沢のないマット仕上げか、磨きをかけ光沢を出したグレージング仕上げかという二つの選択が主流でした。

そろそろワニ革も更なる加工を施した贅沢な素材での商品作りが始まり、他とはまた違ったお洒落な差別化が図られるという次の時代に入ってきているような気がします。

2014年7月15日火曜日

DAMI 2979の選択


こちらは、アッパーがすべてワニ革のスニーカー DAMI 2979です。
ブラックは販売当初からの定番の1色で、レッドは2014年春夏の限定色です。

ここのところ、お客様がDAMI 2979をどの色にしようかとお選びになる場合も、スタイリストさんが雑誌記事の写真撮影の場合にも、この2色が最終候補に残ることが多いように思います。

2979のレッドを季節限定色として選択したのは今回で2回目ですが、前回と同様に今回も販売好調です。
ワニ革という高級素材をカジュアルなスニーカーとして履かれる方々のマインドとしては、レッドは高い位置付けにくる選択の一つなのかも知れません。




DAMI 2979はスニーカーですから、年間を通して販売数が一番多いのはやはりホワイトで、標準3色の中ではブラックがその次です。
しかし統計的に見ると、今年の前半6か月と例年では、ブラックの販売比率が少しだけ高めでした。



今年は濃い色が流行りのようです。

2014年7月6日日曜日

2014年秋冬新作のご案内 DAMI 3559 middle-cut

季節はこれから夏に向かうところですが、いち早く2014年秋冬のワニ革スニーカーの新作モデルをご案内いたします。
 

品番は、DAMI 3559。
ミドルカットスニーカーです。
色は、ダークブラウンとブラックの2色を用意しました。

これまでのワニ革スニーカーとの大きな違いは、1足に異なる加工を施したワニ革を複数使用しているというところです。



まず、ダークブラウンからご案内します。
一番広い胴部にワニ革のヌバックを使用しています。
ワニ革を起毛させたレアな素材です。



ヒモを通すハトメが並ぶハネ部には、弊社の新素材ゴンマートを使用しました。
ワニ革の表面にゴムのような加工を施しています。



つま先からベロ部にかけては、弊社のワニ革では最高級レベルのDKが使われています。

つま先先端のU字部と踵部には、光沢のあるグレージングのワニ革を配置しました。



スニーカーの内側には少しだけ斜めに革と同色のファスナーが付いています。



こちらは、ブラックです。



ダークブラウンとは、使われる素材が入れ替わっています。

胴部にゴンマートのブラック。
ハネ部にDK。
つま先からベロ部はヌバック。
つま先先端U字部と踵部はグレージングです。



個別に異なる加工をした複数のワニ革素材を1足のスニーカーに使ってしまうという何とも贅沢なスニーカー。
ワニ革供給メーカーならではの発想とそれに伴う技術のなせるワザといったところでしょうか。