2013年11月8日金曜日

本当にヴィンテージっぽくなったワニ革スニーカー その2

 
こちらも昨日ご案内したものと同様に、靴底の修理を承ったワニ革スニーカーです。
 
昨日ご案内したスニーカーは、弊社のカジュアル・クロコのコンセプトそのままに、高級素材を普段使いした結果、より履き古した雰囲気が出てきていました。
 

こちらのスニーカーも結構長く履いていただいた様ですが、一つ大きな違いがありました。
それは、アッパーのワニ革をクリームか何かでお手入れいただいているのが分かることです。

時々お客様から、DAMI 2979のお手入れはどの様にしたらよいでしょうか、とお問合せをいただきます。
私どもの通常のご回答としては、履いた後は汚れを拭いていただき、足が汗をかくので、一日履いて水分を含んだ革はよく乾かすようにしてくださいとお伝えしています。

普通のワニ革靴であれば、ワニ革専用のクリームなどで磨くと、光沢が出てきれいになります。
しかし、DAMI 2979など弊社のワニ革ヴィンテージスニーカーは、クリームで磨くとヴィンテージの風合いを出すために革の表面に塗り込められたワックスが取り落とされてしまいます。
ですから、クリームを使ったお手入れはお勧めしていません。
それよりも、ワニ革素材を後生大事にするのではなく、何気に日常に履いていただくのがお洒落ですと、乾拭き程度をお勧めしています。



しかし、こちらのお客様はクリーム系のもので日常的にお手入れいただいているようです。
ワニ革も革ですから、お手入れいただいた方が品質を保てるのは間違いありません。
結果として、このスニーカーの革の表面は油分を含みきれいですが、少し色落ちして、黒が薄くなりグレー系が入った様に見えます。

いろいろな履き方がある中、ヴィンテージスニーカーとしては、これもなかなかユニークな味が出ていて良いのではないかと思いました。

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