2009年11月23日月曜日

真っ赤なワニ革のスニーカー


ご覧の商品は、弊社のFENNIX 3114 イタリアントリコロールです。

真っ赤なワニ革を、白のナッパ(羊革)がより際立たせ、二つの色の間で緑のラインが上手く調和を保っています。
イタリア国旗の3色を使ったイタリア製スニーカーですが、発売当初このイタリアントリコロールは同モデルの他の色に比べ販売数量をあまり期待していませんでした。
見栄えのする綺麗なスニーカーではありますが、さてこのど派手な配色を楽しんで履いていただけるお客様が多くいらっしゃるだろうかと考えると、少し懐疑的でいました。
この3114というスタイルを気に入っていただいた方でも、どちらかというと最終的には一緒に並ぶ「モカ&クリーム」や「ブラック」の方をお選びいただくことになるのではと思っていました。
しかしどういう訳か、ここのところの2ヶ月間でこのイタリアントリコロールをご注文いただく数が上がってきており、他の色の販売数量と変わらなくなってきました。
黒や茶色も悪くないのですが、ワニ革という高級素材をスニーカーで楽しんでいこうとお考えのお客様の中には、このイタリアントリコロールの様な派手め装いのご趣向をお持ちの方が多いのではと認識を新たにした次第です。
確かに、真っ赤なスポーツカーから降りてこられる方が、このスニーカーを履いていらっしゃると、相当お似合いであることは想像に難くありません。

2009年11月20日金曜日

FENNIXを履いて街に出よう


FENNIX no. 3192 アストラル・ブルー

カジュアルクロコを推奨する私は、仕事であれプライベートであれ、常にFENNIXを履いて外出します。
移動にあたって電車に乗っていると、時々足元に注ぐ周りの人々の視線に気付きます。最初はあれは何なんだろうと思われるのでしょう。
特にFENNIXはイタリア発のビビッドな色使いですから、目立つ事この上ありません。
正面から凝視するのは申し訳ないと思われるのか、気になる人はその正体を確認できるまで、横目で何度もチラ見を繰り返します。
それはセクシーなショートスカートの女性をジロジロ見れないのと同じ様な状態なのかも知れません。
まさかワニ革を使ったスニーカーとは即座に思い付かないのでしょう。
 
また、これは一度新幹線で東京から大阪に行った時のことでした。
お手洗いに席を立ちデッキに向かったところ、ちょっとコワイ風のお兄さんが立っており、思わず目が合ってしまいました。
恒例のごとく、その視線は全身を舐めるように上から下へ、そして下から上へ戻ってくるはずでした。
しかしその時も派手なFENNIXを履いていたために、その落ちた視線が靴で止まってしばらく戻って来ませんでした。
相手を威嚇する欲求よりも、その特異なものに対する興味の方が勝ったのでしょう。
心の中だけで微笑み、その場を立ち去りました。
 
周りの人のリアクションを期待できるのもFENNIXを履くことの楽しみの一つでしょう。
靴でお洒落に楽しめる領域がまだまだ大きくあるようです。

2009年11月17日火曜日

FENNIX Fall 2009

本日は、2009年のアメリカ向け秋モデルのカタログから4点ご紹介します。
 FENNIX no. 3044
カタログには画像のブラック以外にアストラル・ブルー、ボーン(白)、チョコレート、ピーナッツ、フォーレスト・グリーンの5色が載っています。
しかし、写真の取り方の違いか、裁断された革の部位のせいか、他の3044に比べこの画像は特に野生のワニを想像させられます。
よく目を凝らして見てください。(画像をクリックし拡大できます。)
爬虫類特有の眼光の冷たさ、甲部から靴先にいたる部分から想像させられる今にも開いてきそうな口先。
素材は、カイマンホーンバックとカーフを使っています。


FENNIX no. 3192
画像はチョコレートと呼ばれる焦げ茶色ですが、他にはアコーン(薄黄緑)、アストラル・ブルー、ブラックがあります。
アストラル・ブルーは明るい青にワニ革の模様がマッチし、街中を履いて歩くと注目を浴びること請け合いありません。
ブラックやチョコレートはその色だけなら装いの中に溶け込みますが、ハッと気付くとその肌合いと、センターのツノで間違いなくワニ革と認識してもらえます。
このモデルもアッパーはカイマンホーンバックとカーフです。


FENNIX no. 3107
上記の2点はFall 2009の中で特に派手めのものをご紹介しましたが、半数以上は少し落着いたモデルとなっています。
この3107は、ホワイト、レッド、ブラックの3色が用意されています。
ヒモ靴よりは脱着容易な3点留めが特徴で、素材はアリゲータ、ナッパ(羊革)とダイアモンドカーフを使っています。


FENNIX no. 3101
基本的にFENNIXはカジュアルシューズが中心ですが、この3101はFENNIXのドレスタイプの革靴です。
弊社のもう一つのブランドDAMIとは裁断が異なり、ワニ革の品質が劣るわけではありませんが、少し安価のドレスタイプとなっています。
画像でご紹介の色はグレーですが、他にブラック、チョコレート、ネイビー、ワインがあります。

現時点ではこれら商品の国内展開は未定です。
皆様のご意見をコメントでお聞かせください。
また、ご希望の方にFall 2009のカタログをお送りしますので、アーリープロジェクツジャパン(info@allyprojects.jp)までお問合せください。
数に限りがありますので、お早めに。

2009年11月14日土曜日

表裏ワニ革のベルト

10月10日の投稿でもご案内しましたが、通常はワニ革とナッパ(羊革)のスニーカー FENNIX 3114を、すべてワニ革でというお客様のご要望に基づき、INK(紫)、PLATINO(グレー)、FLAME RED(赤)で一色づつ総ワニ革のFENNIX 3114を3足お作りしました。

さて次に、このINKと同じワニ革を使ってベルトも作ってほしいとのご依頼をいただき、 お作りしたものが次の画像の商品です。
紫色のかなりお洒落なワニ革のベルトですが、さらに凄いのは、このベルトの裏にも表と同じワニ革を使っているところです。この色で、表も裏もワニ革を使ったベルトはたぶん世界にこの一本しかないのではないでしょうか。
見えないところにもお好みを主張されたこだわりの逸品です。

2009年11月9日月曜日

これまでのFENNIXと今後の展開

ワニの顔したスニーカー FENNIX 2769
 
弊社のカジュアルブランドFENNIXは、発売初期からアメリカでの販売数量が一番多く、デザインの傾向はアメリカの消費者向けになりがちでした。特に数年前までのFENNIXは上段でご紹介のモデルの様にアッパーすべてにワニ革を使い、やたら派手さを強調するスニーカーでした。
しかし、最近の傾向として、ナッパ(羊革)やエナメルなどの素材と組み合わせることにより、少しづつ洗練されたモデルが増え始め、総ワニ革で作るよりは少し価格が下がり、同時に販売数量が上がり、結果としてお客様が増えてきました。
日常にさえこの高級素材を楽しみましょうというカジュアルクロコに見合うよう、今後は更に優雅な大人のお洒落を楽しんでいただけるモデルを増やしていく予定です。

2009年11月3日火曜日

FENNIXのハイカット

HPの商品ラインナップではご紹介していませんが、弊社はこれまでいくつかのハイカットをレリースしています。
その中でも、このFENNIX style no. 2982は甲部とベロ部にワニ革を使い、それに合わせたナッパ(羊革)のモカとクリームが味わいのある風合いを出し、大人でもお洒落に履けるハイカットになっています。
 
ワニ革とハイカット、更には落ち着きのある配色、これらの組み合わせを国内のお客様にもぜひお楽しみいただきたいと思っています。

2009年11月1日日曜日

カジュアル・クロコの楽しみ方


無精ひげのチョットだけ悪そうな中年オヤジ。
小ぎれいなジャケットの下にはノータイのはだけた胸元、カフスなしの泳いだ袖口の白いシャツはイタリアンブランドのオーダーメイド。
色落ちし、擦り切れたデニムパンツ。その裾口から覗くワニ革をのせた赤いスニーカーのつま先。

ちょっとしたところにコダワリのお洒落。小僧にゃできない大人の特権。
カジュアル・クロコの楽しみ方の一つです。