2011年11月29日火曜日

DAMI Vintageの靴ヒモの結び方



以前のブログ記事の中でもお伝えしましたが、弊社のワニ革ヴィンテージスニーカーの靴ヒモの結び方に付いて、今回もう少しご案内いたします。



スニーカーと言えば、その起源がスポーツ系ということもあり、走ったり跳ねたりしても脱げ落ちない様に、通常は蝶々結びでヒモを固く結びます。
これまで弊社で販売してきたワニ革スニーカーのFENNIXラインでも、特にスポーツ系のスニーカーと変わりなく、蝶々結びがデフォルトでした。



さて、ワニ革ヴィンテージスニーカーは、せっかくの高級素材をワザと履き古した様に見せるところがポイントで、緩く履いていただくことがその味をより深める一つとなります。
そして、靴ヒモの結び方を蝶々結びではなく、画像のように2本のヒモをまとめた玉結びにすると、その効果は更に上がります。
イタリアでは、その販売開始当初から店頭でディスプレイされているDAMI 2979 Vintageは、この玉結びにされていました。
もちろん、出荷時も両足とも玉結びにして、靴箱に納められます。



DAMI 2979 Vintageに使われている靴ヒモが普通の布ヒモではなく、革ヒモであるがため、余計にこの玉結びが似合います。
これまで、カタログや雑誌広告に使われた画像でも、すべてこの結び方で撮影されています。
もちろんこれは履いていただくお客様のご自由で、中には靴はしっかりヒモを締めて履くものだと言われる方もいらっしゃると思いますし、それはそれで基本の履き方です。
しかし、敢えて私どもはこのDAMI 2979 Vintageには、切りっぱなしの革の丸ヒモに緩く締めた玉結びをお勧めしております。







尚、玉結びで緩く履くとお伝えしましたが、すぐほどけるように緩く結ぶという意味ではありません。
余裕をもって緩くカッコ良く、しかし結び目はほどけないようにしっかりと結んでください。

2011年11月24日木曜日

伊勢丹



 伊勢丹 新宿店 メンズ館地下1階 紳士靴売場(03-3352-1111)にて、ワニ革ヴィンテージスニーカー DAMI 2979の販売が始まりました。

2011年11月22日火曜日

LEON 1月号



11月24日発売のLEON 1月号に DAMI 2979 Vintageの広告が掲載されています。(124ページ)

イタリアで撮影されたこの画像を広告に使うのは、実は今回で2度目になります。

関係者のご意見を参考に、前回の広告画像に比べ、今回はいくつかの小さな修正を適用しました。
まず、右上のDAMIのロゴが少し小さくなりました。
また、前回は写真の左下に「カジュアル・クロコ 大人のお洒落」という文言を入れていましたが、それを省きました。
ショップリストの下に7店のお取扱い店をリストしていましたが、今回は11店になりました。
この影響で写真の上部を少し削り、ショップリストのスペースを広げています。

あと、写真の色がオリジナルに比べ少し淡くなっているように感じます。
弊社からの意図ではないのですが、前後ページの色調に合わせたのでしょうか。



DAMI 2979 Vintageのお取扱い店は次の通りです。

銀座フタバヤ靴店 銀座店 Tel: 03-3573-1601
伊勢丹 新宿店メンズ館地下1階紳士靴 Tel: 03-3352-1111
渋谷西武B館6階 メンズサロン内 Tel: 03-3780-2518
プロント ホテルニューオータニ本館ロビー階 Tel: 03-3221-4191
イタリヤーノ(上野) Tel: 03-3835-2765
Zelé-PARIS(銀座) Tel: 03-3575-1155
sugawara ltd.(盛岡) Tel: 019-622-4326
ラ・セゾン オム 名古屋PARCO西館5階 Tel: 052-264-8352
松坂屋 名古屋店 6階紳士靴売場 Tel: 052-264-2616
大丸 心斎橋店 5階紳士靴売場 Tel: 06-6271-1231
日子(熊本) Tel: 096-335-8121

お近くにお取扱い店がない場合は、アーリープロジェクツジャパン(Tel: 03-3462-2345)までお問合せください。

2011年11月21日月曜日

ワニ革ヴィンテージのミドルカット

今年8月のブログ記事「2012年新作のご案内」の中でもご紹介しましたが、弊社ヴィンテージスニーカーのミドルカットには2つのスタイルがあります。



一つは、下部を現行販売中のDAMI 2979そのままに、履き口から踝までを牛革のキルティングで延長したスタイルです。



ベロ部に少し厚みを持ち、靴ヒモも上部までしっかり結べるようになっており、ハイカット程ではないものの、足首までしっかり覆います。



もう一つはキルティング部を持たず、胴部の素材をそのまま踝まで伸ばしてミドルカットにしたスタイルです。



甲部と羽根部と踵部にワニ革を使い、胴部をキャンバス地にしたものと、同じ型で胴部に牛革でイントレチャート風の加工を施したものを以前はご案内しました。

これまでお客様にご案内してきた中では、キルティングのものよりもこちらの胴部ネック一体のスタイルの方が良いと言われる方が多くいらっしゃいました。
足首部が太くなると、パンツを選ばなければならないところがその理由かも知れません。
更に、そう言われた方々の中から、せっかくならこのスタイルでワニ革と他の素材とのコンビではなく、すべてをワニ革にしてはどうでしょうかというコメントもいただきました。



そのお言葉にお応えするために、イタリアに依頼して、サンプルを作ってもらいました。



試作はライトブラウンになりましたが、良い感じに上がってきました。



このミドルカットは、すぐに販売開始という訳には行きませんが、今後弊社の商品ラインナップの一部を構成するようになると思います。
しかし、一点残念なのは、ワニ革素材の面積が増えた分、他のヴィンテージスニーカーよりも価格が少し高くなってしまうことです。

2011年11月17日木曜日

ワニと狐と雉のバッグ



ご覧いただいているのは、ワニと狐と雉(キジ)のバッグです。



持ち手と入れ口周りにワニ革を使っています。



胴部には、狐の毛が使われています。



使われている毛は一本一本独立したものですが、よく見ていただくと、横に縞のラインがあるのがお分かり頂けると思います。
これは、日本の国鳥である雉をイメージしたものです。



良質の素材を集め、イタリアで作ったものですが、そろそろこのバッグをお使いいただけるシーズンになりました。
11月末からの展示会で販売させていただこうかと考えています。

2011年11月10日木曜日

ワニ革ヴィンテージスニーカーの赤 その2

最近、弊社宛てにお電話やメールをよくいただくようになりました。
アーリープロジェクツジャパンを設立し、もうすぐ4年になります。
少しづつ、弊社のお客様が増えていることが実感でき、大変うれしく思っております。



お電話の多くは、雑誌広告をご覧になられたお客様からいただく、スニーカーの値段と購入方法のお問合せです。
メールでは、弊社のブログやFacebookをご覧になられた方からの内容に対するお問合せやご質問などをいただきます。
先日も下記の様なメールをいただきました。

(原文のまま)
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アーリープロジェクツジャパン御中

はじめまして。

貴社の商品はこれまで数点購入させていただき、非常に満足しております。
特にヴィンテージスニーカーのシリーズは素晴らしく、新商品を楽しみにしております。
素晴らしい商品をご提供いただき、有難うございました。

つきましては、ブログで紹介されていました表題の赤のヴィンテージスニーカーについて、是非購入させいただきたいと考えているのですが、販売はいつ頃になりますでしょうか?
何卒よろしくお教え頂きましたら幸甚です。

XXXX(メール発信された方のお名前)
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大変ありがたいお言葉をいただきました。
まるで私どもがお客様に弊社のスニーカーをこの様に受けとめていただきたいという思いが実現した様な内容でした。
これは、2011年8月31日のブログ記事「ワニ革ヴィンテージスニーカーの赤」をご覧いただき、お問合せいただいたメールです。
http://allyprojects.blogspot.com/2011/08/blog-post_31.html



さて、これまでもご案内しております様に、DAMI 2979 Vintageは標準色として、ブラック、ブラウン、ホワイトの3色を用意しています。



また、この3色以外では、今年の6月にオレンジ、10月末からグリーンとシーズン毎に特別色のスニーカーを限定数販売してきました。





来年春にも追加1色の販売が予定されていますが、それを何色にするか、まだ最終的に決まっておりません。
赤は、有力な候補の一色です。

このブログ記事をお読みいただいた方で、もしDAMI 2979 Vintageの次の色にご希望があれば、ぜひ弊社までご連絡をください。
Facebook、メール (info@allyprojects.jp)、その他どの様な方法でも結構です。

これまで、「ボルドー(濃いワイン色)が欲しい」、「オレンジをもう一度」などといったお声をいただいております。
上段でご紹介したメールのお客様の様に、赤というご希望が多ければ、イタリアのアーリープロジェクツ本社と相談の上、赤を早めに準備することも検討いたします。
何卒、よろしくお願い申し上げます。

2011年11月9日水曜日

ピンクのワニ革長財布



こちらは、染色の最終仕上げ直前のワニ革です。

弊社のオーダーメイドでバッグや小物類をご注文いただくと、ワニ革をお客様のご希望の色で染色いたします。
今回は、ピンク色の長財布が欲しいというお客様のご要望に基づき、染色を行っています。



このワニ革では、ファスナーで閉じるタイプの長財布をお作りします。



染色が終了した後には、白く囲われた真中の部分を裁断します。
腹の真中をセンター取りし、中心からシンメトリーに外側に向かってワニの斑が小さくなるところまできれいに入ります。
ワニ革をクラストの状態で選別し、この長財布に最も適切なサイズのものを選んでいるからです。

次の最終段階でグレージングに仕上げて行きますので、出来上がれば全体が光沢を持つワニ革になります。


  


 今回は部分的にグレージングを行い(丸く囲われた部分)、そこがご希望の色になっているかお客様にご確認をいただき、その後仕上げに入ります。
ですから、製品が出来上がった後に、お客様のご希望の色ではなかったという問題は、弊社では発生いたしません。

ヘンロンの最高級のワニ革を、グレージングしたピンクでお作りしますので、きれいな財布になると思います。
出来上がりが、楽しみです。

2011年11月8日火曜日

ボディーバッグ



これまで弊社では、下記の様にブログでボディーバッグを2度ご案内してきました。

2011年11月5日 月型のボディーバッグ その2
http://allyprojects.blogspot.com/2011/11/blog-post.html

2011年10月6日 月型のボディーバッグ
http://allyprojects.blogspot.com/2011/10/blog-post.html

先日、お客様からご連絡をいただき、このバッグはボディーバッグではありませんというご指摘をいただきました。
ボディーバッグとは死体を入れる袋のことで、肩から掛けるこのバッグの名称はスリングバッグ(sling bag)と呼ぶとのことでした。

そう言えば、確かにアメリカの刑事ものの映画を見ていると、死体のことをボディー(a dead bodyまたはbody)と呼んでいます。
そして、事件の処理班が死体の入った黒い袋のファスナーを閉めるシーンが出てきたりしますが、その黒い袋がボディーバッグだそうです。

ご指摘いただいたお客様にお礼を申し上げるとともに、弊社では今後この種類のバッグはスリングバッグとご案内させていただくようにいたします。

2011年11月6日日曜日

レザースニーカー販売増の理由

先日、ある靴店の責任者の方とお話をした際、震災以降レザースニーカーの販売数が増えたという事をお聞きしました。
それは弊社のワニ革スニーカーがという訳ではなく、例えばサントーニやガルディアーニなどの牛革製のものも含めたすべてのレザースニーカーという意味でした。



では、なぜ震災以降にレザースニーカーの販売数が増えたのでしょうか。
少し考えてみました。

どちらかと言えばカジュアルな場に履かれることの多いスニーカーにわざわざ皮革を使うのですから、レザースニーカーは商品群の中でも価格は高めになってしまいます。
それにもかかわらず、その需要が増える場合、主な要因としては次が考えられます。

1) 革靴のユーザが、レザースニーカーを履くようになった。

2) 布製や樹脂製のスニーカーのユーザが、革製のスニーカーを履くようになった。

3) レザースニーカーの一人当たりの購入数が増えた。

1)についての代表的な例として、普段スーツに革靴を履いていたビジネスマンが、職場にもカジュアルファッションを取り入れ、仕事にスニーカーを履くようになったということがあります。
しかし、ビジネスマンのファッションがカジュアル化してきたというのは震災前からのことで、この流れが震災後に促進したかというと、その理由は見当たらない様に思います。



2)はユーザがこれまで履いてきたご自身のスニーカーをアップグレードした場合、3)は元々レザースニーカーのユーザがその保有数を増やした場合です。
では、もし2)や3)が理由だとした場合、なぜ震災後なのでしょうか。
私が勝手に推測した回答は、次の様なものです。

震災直後は、特に被災地周辺では当然のことながら生活必需品の購入が優先され、それ以外の購入は後回しにされていたはずです。
被災地以外の方々も、震災が間接的にどの様にご自身の今後の生活に影響を受けるか分からず、不安にかられていました。
また、苦しい思いをしている被災地の方々のことを考えると、こんな時に自分だけが良い思いをすることは申し訳ないと、すぐに必要なもの以外の購入は控える傾向にあったと思います。
結果として、マクロ的にしばらくは嗜好品などの購入を先送りにする状況が続いていたと思います。
購入が控えられた商品の中には、当然のことながら高級品や贅沢品が含まれます。

しかし、ある時間が経ち、被災地の状況も少し落ち着きを取り戻し始めると、被災地以外の方々の購入意欲は戻ってきます。
経済活動が復興を支援するということがマスメディアで伝えられ始めると、しばらく我慢していた贅沢品の購入を解禁する流れが少しづつ広がったでしょう。
これまで押さえていた分、普段より少し高めの商品を購入してみようか、また持っているけどもう一つ購入してみようか、そう考えるのは自然の流れだったかも知れません。
高級品が売れ始め、それに含まれる一アイテムがレザースニーカーだったではないでしょうか。
この論理が正しければ、なぜ震災後レザースニーカーの販売数が増えたのかという理由に、上記2)と3)は当てはまります。



レザースニーカーの販売数が増えたとお聞きし、少しづつでも復興に向け動き出していると自分勝手な納得をした次第でした。

2011年11月5日土曜日

月型のボディーバッグ その2

偶然でしょうか、それとも新たな流行りの兆候でしょうか。
今日はボディーバッグをお持ちの方をよく見かけました。

都内を数時間程外出してきた間でのことでしたが、別々の場所で何組かいらっしゃいました。
その中の一組は、男性の隣りに並んで歩く女性でした。
女性はバッグを手に持って街に出るという勝手なイメージがあったとすれば、それが背中にあり、リュックサックではなく、ボディーバッグだったというところがポイントでした。
後ろ姿に乗っかったボディーバッグがちょっとしたかわいいらしさを演出していました。
別の一組は、男性お二人が並んで地下鉄の車両から出てき、出口に向かって歩く背中にそれぞれ異なるタイプのボディーバッグの平行な二つの斜めラインが印象的でした。
今日見かけたボディーバッグをお持ちの方々はすべて若者でした。
そのボディーバッグは布または樹脂製で、特に革を使った高級品という訳ではありませんでした。

10月6日の弊社のブログ記事でもボディーバッグをご案内しています。

月型のボディーバッグ
http://allyprojects.blogspot.com/2011/10/blog-post.html



弊社が作ったバッグですから、もちろんワニ革を使っています。
この時のボディーバッグは同色のスニーカーに合わせることが出来る、赤い光沢のあるものでした。
軽装時に財布などの貴重品をどの様に持ち歩くかというテーマへの一つの対応としてご紹介しました。

このボディーバッグは素材にコストが掛かるので、安価ではありません。
今日、お見かけしたユーザもそうであったように、ボディーバッグはどちらかと言えば多くは若者に好まれていると思います。
このワニ革のボディーバッグを購入するにあたり、少しばかりの資本力が必要ですが、それは一般的に年齢と正比例します。
若者以上の年齢で、見栄えのするボディーバッグを持ち、お洒落を演出しようとお考えの方はまだ少ないかも知れません。
ユーザと商品のマッチングがレアな現在、その人なりの演出領域が多く残されており、よりお洒落を先取り出来るのではないでしょうか。
我と思わん方、立候補をお待ちしております。

2011年11月1日火曜日

スエードとのコンビで作った焦げ茶のFENNIX 3035

今年の1月のブログ記事で、ワニ革とナッパのコンビで作った焦げ茶のFENNIX no. 3035をご案内しました。(次のリンク先をご参照ください。)

テスタデモーロのFENNIX
http://allyprojects.blogspot.com/2011/01/fennix.html

標準品のno. 3035は、ブルー、レッド、ブラック、ホワイト、トリコロールの5色に、素材もワニ革とエナメルのコンビで、どちらかというと派手で目立つスニーカーです。
1月に特別注文の焦げ茶の3035をご紹介した直後には少し評判になり、何人かのお客様から弊社宛てにお問合せをいただきました。
その中のお一人からは、大人が履ける茶系の落着いたスニーカーを探していたが、いままでなかなか見つからなかったというお話をお伺いしました。

スニーカーは元々はスポーツ系から発展してきた履き物ですから、これまで需要層の多くは若者で、白をベースとして、そこから発展した色は明るめが多かったはずです。
その後、スニーカーはスポーツだけではなく、カジュアルに履けるお洒落なタイプも販売されるようになりました。
しかし、その誕生の起源からは少し離れた位置にある「大人向け」や「落着いた色調」というご要望に見合ったラインナップの充実に、メーカーは少し時間を要したかも知れません。



さて、1月に発売した3035の焦げ茶という色はそのままで、素材をワニ革とスエードのコンビにした特別仕様のFENNIX 3035が出来上がりました。
前回のナッパの時と同様に、ハトメのリングとワニを象ったメタルは焦げ茶に良く合うゴールドにしています。





甲部と側部ラインにワニ革、側部ボディーをスエードにした以外は、靴ヒモを通す羽根部と踵部にエナメルを使用しています。
この色調にスエードという素材を組み合わせたスニーカーは、より落着いた重厚でお洒落な雰囲気を醸し出し、今の季節にはとても良く合っています。



この特別仕様のFENNIX 3035は、現在上野御徒町のイタリヤーノ(Tel: 03-3835-2765)で販売されています。