2013年6月30日日曜日

2013年6月イタリア出張 その3




フィレンツェで4日間行われた展示会を終え、ユーロスターに乗り込み、ミラノへ移動しました。



セントラル駅に到着。





ホテルでチェックインを済ませ、さっそく中心街へ。



モンテナポレオーネ通りからドゥオーモ周辺のブランド店を散策。



そう言えば20年程前、初めてユーロッパの地を踏んだのがここだったことを思い出しました。
当時は建物ひとつにさえ歴史を感じ、行く先行く先で感動したものでした。



この街は不思議です。
道端に座り込んでジャズ演奏するオヤジが、なぜかカッコ良く見えてしまうのです。

2013年6月29日土曜日

2013年6月イタリア出張 その2

昨日に引続き、6月18日から21日までフィレンツェで行われたメンズファッションの見本市 PITTI IMMAGINE UOMOのご報告をいたします。
今回は弊社アーリープロジェクツの展示の模様をご案内します。





まず、今回はモカシンのドライビングシューズを多数出展しました。
色使いも豊富ですが、ワニ革の種類も1種類ではありません。



例えばこちらの6種は、ワニ革の加工がすべて異なります。
左から、オレンジは靴を先に縫製した後から染色するワッシュタイプ、表面をゴムの様に加工したゴムマート、ワニ革を起毛させたヌバック、光沢のあるグレージング、弊社の持つ最高級品質のDK、ワニ革を特殊に柔らかく加工したウルトラソフト。
画像だけではちょっとわかりにくいかも知れません。



麻をメッシュ状に編み込んだ生地とワニ革とのコンビのスニーカー。
それとお揃いのバッグ。



この様な色違いもあります。



 ソールのエッジをジュート巻きにしたチャッカーブーツやスリッポン。
このジュート巻きは今期の流行りの様で、あちらこちらで見掛けました。



ワニ革のドレスタイプも数多く出展しました。



中でもグリーンは私のお気に入りの一足です。
日本国内ではまだあまりご案内できていませんが、近い将来には色使いのバリエーションが豊富なワニ革ドレスをお勧めできる様に準備したいと思っています。





今回は、DAMIブランドでサンダルも出展しました。
型は2型、ワッシュタイプを含め、ワニ革も複数種類で用意しました。



新作のスニーカーは、左からヌバック、ゴムマート、カモフラージュ、カモフラージュのミドルカット、ヌバックのミドルカット。



中でもカモフラージュには人気がありました。
ワニ革を使った迷彩がらのスニーカーは世界初かも知れません。



こちらはアッパーがウィングチップですが、実はゴム底のスニーカーです。
左から、総ワニ革のホワイトとフェーデッド・デニム(濃いブルー)、山羊革とのコンビは後染めワッシュタイプのナチュラルカラーです。



メッシュ状に編み込んだチャッカーやドレス。
胴部中央からメッシュになっていますが、甲部のワニ革とは一枚でつながっています。



現在、国内でも販売中のワニ革スニーカー DAMI 2979。





他にも木型の異なるスニーカーがありました。


この中から、いくつかが来季店頭に並ぶ商品になると思います。
どうぞご期待ください。

今回、弊社の展示ブースへご訪問いただきましたお客様には、心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました。

2013年6月28日金曜日

2013年6月イタリア出張 その1

イタリアへ行ってきました。
主な目的は、6月18日から21日まで開催された世界最大級のメンズファッション見本市 PITTI IMMAGINE UOMO(ピッティ・イマジネ・ウォモ、以下PITT)に参加するためです。
出発の前日まで、九州で展示会を行っていたため、17日の出発は新しくなった福岡空港からとなりました。
 

航空会社はオランダ航空を使ったため、目的地フィレンツェへの中継地がアムステルダムとなりました。
乗り継ぎが悪く、トランジットの待ち時間が5時間と大変長くなってしまいました。



ここはアムステルダム・スキポール空港ラウンジの入り口です。
出発ゲート前で待つか、空港内をブラブラして時間をつぶさなければいけなかったところを、運よくラウンジを使えたのが、不幸中の幸いでした。

17日の朝福岡を発ち、同日の23時過ぎにフィレンツェに到着しました。




翌日の朝、イタリア本社スタッフと合流し、PITT会場に到着しました。



ここが会場手前の入場門です。

PITTは毎年1月と6月にイタリアのフィレンツェで開催されています。
私どもAlly Projects(アーリープロジェクツ)の本社はフィレンツェから車で30~40分程のピストイアというところで、この展示会に参加するには非常に都合のいいロケーションにあります。



入り口では、入門カード上のバーコードを読み込むとゲートが開きます。



入り口ゲートを抜けたすぐのところにこんな展示がありました。
イタリアのスタッフから、次回はこんな装いで来て欲しいと要望されました。
その場合は、それに見合う靴を用意しておいてくれるそうです。
本当でしょうか。







会場内では、こう言った屋外展示物の間を通り抜けて行きます。



弊社の展示ブースのある建物です。



弊社展示の一部です。
新作を含めた今回の展示の詳細は改めてご案内いたします。

2013年6月7日金曜日

バッグ・イン・バッグ

私どもアーリープロジェクツは、ワニ革の靴やバッグのメーカーです。
靴はすべてイタリア本社で生産されており、現在国内へ輸入されているワニ革靴の多くはスニーカーベースのカジュアルシューズです。
ちなみに、使用されるワニ革は世界トップレベルの技術を誇るHeng Long社のものを使用しています。
 
バッグに付きましても、当初はイタリアで作製していましたが、とある理由から、素材をそのままに、生産を国内にシフトしました。
特徴と言えば、お客様のお好みのワニ革バッグをお好みの色でお作りするオーダーメイドというところです。
弊社のデザイナーがお客様のご要望をお伺いした上で、デザイン画をお描きし、ご用命いただけると決まれば、仮縫いモデルを作製します。
その仮縫いモデルを使い、使い勝手から細部の形状に至るまでお客様にご確認いただいた後、商品を作り始めます。
基本はワニ革のバッグなのですが、時々オーストリッチや高級牛革で作って欲しいというようなお話をいただき、そのご要望に可能な限りお応えしています。
また、これまでトカゲや象といった特殊な爬虫類革を使い、小銭入れやキーケースなどの小さなものから、ボストンバッグ等の大きなものまでお作りしてきました。
 
さてここからが本題ですが、今回は皮革の種類ではなく、ちょっと変わったバッグの作製依頼がありましたので、ご紹介させていただきたいと思います。
 

こちらがそのバッグです。
素材は牛革ですが、使用用途が変わっているのです。

天面がファスナーで開くようになっています。



サイド面にポケットが付いています。



実際に使用すると、このようになります。

バッグの中に入れるバッグをお作りしたのでした。
弊社ではこのバッグの呼び名を、バッグインバッグとさせていただきました。



イタリアの某有名ブランドのトートバッグですが、イントレチャートという編込みで作られているために、柔らかくそのままでは自立しません。



物が入ってないと、こんな感じです。



バッグインバッグを入れて、ファスナーを開いたところです。
元々お洒落な外観のトートバッグですから、形状が固定されるとこんなにもカッコいいバッグになりました。





バッグインバッグをトートバッグの中に入れ、両脇をこのようにホックで止められるように加工しました。

こちらのお客様はこのブランドのトートバッグを全部で3つお持ちでしたので、残りの2つにもバッグインバッグをお作りしました。





上段のブラックのバッグインバッグは細長でしたが、こちらのダークブラウンは丸みを持った少し異なる形状です。



ダークブラウンにもそれぞれの面にポケットを持っています。



ファスナーを開いたところです。



トートバッグだけですと、こんな感じですが、



バッグインバッグを入れると、こうなります。



上から見たところです。
もちろん素材を選ぶ際に、革の色も慎重に選んだということもありますが、普通に馴染んで、なんの違和感もありません。

こちらの止め具部分はバッグインバッグの下部にあります。





3つ目はキャメルです。





キャメルのバッグインバッグの形状は、最初にご案内したブラックのものと同じです。



このトートバッグに、



バッグインバッグを入れて、ここのホックで止めると、



こうなります。



シャープに決まりました。





このバッグインバッグもオーダーメイドバッグの作製手順を踏みますので、デザイン画と仮縫いモデルがそれぞれ存在します。





今回は弊社の特徴をうまく生かして、ニッチなご要望に応じることが出来ました。