先週末、お取扱い先の百貨店が主催された催事に参加してきました。
お客様をホテルへお招きし、お食事と有名な歌手のショーを楽しんでいただき、その後に外商のご担当者さんが商品を準備した展示会場へお連れするという催事でした。私どもアーリープロジェクツは、ワニ革スニーカーとワニ革バッグを展示会場でご案内しました。
ホテルでのショーと言うこともあり、お客様はきちっとした身なりでご来場され、お招きする側もそれに負けない装いで応対しました。
催事中、行き交う方々のファッションを見ていると、革靴に靴下を履いていない方をよくお見かけしました。
最近は雑誌のモデルも素足で靴を履くカットが多く、なぜそれがお洒落なのかは不明ですが、寒い冬でも靴下を履かないファッションが世に浸透しつつあるようです。ではここで、逆説的に靴下が必要とされてきた理由を考え、なぜ今それが不要とされているのかを考えてみたいと思います。
まず、靴下の機能ですが、大きくは3つあると思います。
1) 足の保護2) 汗の吸収
3)防寒
1)の足の保護という観点から見ると、元来靴自体に固い地面から足を守るという機能が第一にあります。
そして、前世代のまだ機能が未成熟な靴では、接地面のアウトソールが固く、返り(かえり)*1が悪いと足が靴の中で馴染まず、足と靴の内側の摩擦を靴下で緩和する必要があったでしょう。また、足が接する内側の素材に良いものを使っていない場合は、足の皮膚を靴下が保護する役割を持っていたと思います。
(*1 足の踏付け部の屈曲のこと。靴のしなやかさを表すもの。)
しかし、今日では靴の機能が格段に向上し、返りのいいアウトソールが多く開発され、より足にフィットした靴が市場に出回っています。
靴の内側に使われるライニングの素材も、高級な靴であれば、表面に使われる革に劣らない上質な革を使う場合もあります。いい靴を履いており、足は十分に保護されているというのであれば、この点での靴下の意味は少し薄れるかも知れません。
2)の汗の吸収については、下着と同じでしょう。
気付きにくいことではありますが、足は相当な汗をかきます。靴下は多少なりとも汗を靴の中で吸収します。
また、靴下を履く履かないは別にして、一日中履いた靴は汗という水分を吸収しているので、一日置いて水分を乾かした後に履くというのが靴を長持ちさせる方法です。
革製であれ、布製であれ、靴は水分には弱いのです。
しかし、逆に水分をよく吸収する靴がいい靴ということも言われています。
それは、汗をかいた足の水分を靴が吸収せずに、靴の中で蒸れた状態がずっと続いていると、水虫などの病気になる可能性があるからです。
汗ですから、ニオイといった問題にも発展します。
ですから、靴下には汗を吸収し、多少なりとも乾かすことを促進させる役割があります。
さてここで、靴下を履かない場合、靴下が吸収する分の汗も靴が吸収するということになります。
なによりも水分を吸収しやすい素材は、動物の革だそうです。となると、汗を吸収しやすい革製の靴を、長持ちさせなくてもいいので贅沢に素足で履くというのは、それを実行する人のお洒落なのかも知れません。
個人の異なる価値観はあるとは思いますが。
3)の防寒という点では、靴下を履いた方がいいでしょう。
靴下を履くことで、靴と足の間に薄い布の層を持つことが保温につながります。また、短靴の場合、くるぶしが出るので、冬はより寒さを感じます。
やせ我慢がカッコいいという点があるかも知れませんが、無理にやせ我慢する必要性が見当たりません。
さて、ここで一つご提案させていただきたいと思います。
弊社のDAMI 3397 ワニ革とムートンのコンビのスニーカーは、もちろん革製の靴に部類します。
内側にはムートンの毛皮が付いていますので、フワフワと柔らかく、素足で履いても抜群にいい肌触りがあります。
アウトソールはゴム製で、返りに問題はありません。
汗をかいても吸収してくれるので、この高級素材を気にせず、直接素足で履いてしまうのは、贅沢なお洒落です。
防寒に対しては、ムートンの毛皮が保温に役立つと思います。
しかし、素足の場合、スニーカーから出た部分には残念ながら対応できません。
最近は、スーツにスニーカーを合わせるというファッションが結構はやっています。
DAMI 3397のダークグレーは、濃いめのスーツには結構合わせやすい色合いです。
スーツに素足で革のスニーカー。
素材的には、牛革の革靴にも見劣りはしないでしょう。。
一般的なスニーカーではなく、履き口にムートンの毛皮が見え隠れするワニ革のスニーカーは一味違うお洒落を演出できるのではないでしょうか。
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