黒いワニ革で長財布をお作りしました。
表面はもちろん一面中心取りした真中から左右対称のワニ革を使い、裏面も見える部分はすべてワニ革です。
ワニは最高級のスモールクロコです。
今回のワニ革の黒はとても上品な、他の皮革には出せない墨のような深い黒です。
この財布のお客様からいただいた最初のご依頼は、100万円の束が入り、カードがたくさん入る長財布が欲しいとのことでした。
100万円の札束が入るには、約1.5cmの幅が必要でしたが、そんなに難しいことではありませんでした。
カードはご覧の通り、内側の片側一面に7枚と、もう片面に横並びに3枚づつ6枚、合計13枚入るようにしました。
7枚縦に並んだカードの取り出し口は斜めにしてあり、出来るだけ取り出しやすいようにしています。
この取り出し口の傾斜は右利きの人用で、左利きの人用には反対側に傾斜させます。
通常、財布は定番の型紙があり、メーカーさんそれぞれが決まった形の財布を同じ型で量産します。
弊社では、お客様のご要望に基づき、まずデザイン画を描き、その後実物と変わらない寸法で仮縫いモデルを作り、使い勝手をご確認いただいた後に素材の裁断に入ります。
今回も現物作成前に、仮縫いモデルで100万円の札束が入るということを、お客様ご自身でご確認いただきました。
綺麗な長財布は金運が良くなると言いますが、これは誰が見ても間違いなく綺麗な長財布だと思います。
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