2011年7月30日土曜日

2012年新作のご案内 その1 DAMI 3266


DAMI no. 3266

イタリアから届いたばかりの新作を1足ご案内いたします。
品番は、DAMI no. 3266です。

現在販売中のヴィンテージスニーカー DAMI no. 2979 Vintageはアッパーすべてにワニ革を使いますが、このno. 3266はワニ革とキャンバス地のコンビになっているところが特徴です。



no. 3266のワニ革部について、甲の先端に使われているのは、弊社のナッパやエナメルなどを使う他のコンビのスニーカーと同じです。



しかし、ハトメの通った左右の羽根部にワニ革が使われているのは、これまで国内で販売されてきた弊社のスニーカーと異なるところです。
コンビのスニーカーでは、この部分をワニ革で強調すると、お洒落感が増すだろうと言うのは前々から指摘されていたところです。



また、踵のT字部をワニ革にしているのも、新しいところです。



さて、キャンバス地の方ですが、ヨーロッパで販売されているDAMIブランドのスニーカーと同様に、アッパーを組立て縫製後染色し、洗浄と乾燥後にダメージ加工を加えています。
ヴィンテージ風スニーカーとしては、抜け感がより際立った様に思います。


DAMI no. 2979
現在販売中のno. 2979は、アッパーすべてを高級素材であるワニ革にし、それをあえてヴィンテージ加工したところに大きな魅力があります。




そこに今度はワニ革とキャンバス地を組合せ、履き古し感をより出したスニーカーが、国内のお客様に受け入れていただけるのか、まだよく分からないところです。



私自身は嫌いではないのですが、組合せ素材が本当にキャンバス地で良いのか、ダメージ加工までした方が良いのか、この辺を来期に向けて検討していきたいと思っています。

2011年7月26日火曜日

リッチなリアル「差しアニマル」



LEON 9月号の靴の特集内で、弊社のワニ革スニーカー FENNIX 3114 モカ&クリームが紹介されました。(45ページ)
リッチなリアル「差しアニマル」とのことです。

弊社のスニーカーは例え部分的であっても、必ずどこかにワニ革を使うという定義があります。
私どもからすれば当たり前のことなのですが、牛革の型押しや革を使わないスニーカーからみると「差しアニマル」という表現になるのですね。



このモカ&クリームは、no. 3114を作った際の最初の色です。
イタリアサイドで日本人の足向けに木型を用意し、お洒落な命名をしてもらいました。
出来上がって来た時には、感動でした。
とても思い入れのあるスタイルです。

2011年7月24日日曜日

LEON 9月号



7月23日発売のLEON 9月号に DAMI 2979 Vintageの広告が掲載されています。(72、73ページ)
今回、贅沢な見開きの2ページ広告となりました。

これまでの弊社の雑誌広告は片面1ページでしたが、開いた2ページにまたがった広告は初めてです。
右からブラック、ホワイト、ブラウン、オレンジと4足のスニーカーが一面に大きく並んで、インパクトのある広告になったのではないでしょうか。

広告を出すにあたって、弊社ではまず、商品画像の大きさ、コピーの内容、お問合せ先の位置、ショップリストの有無などについて関係者と意見を出し合います。
私はせっかく広告を出すのなら、すべての商品とそこに関わる多くのご説明を詰め込みたいと考えるのですが、専門家の方々とはしばしば意見が対立します。
例えば、「全色出さず、1モデル1色に限定」だとか、「コピーは出さずに写真だけで訴える」、「販促よりもブランドイメージ定着の広告にする」といったような内容です。

またこれまでは、1ページのスペースがあっても、商品やロゴが予定より小さくなったり、コピーが短縮されたり、場合によっては期待を込めたメッセージが外されたりします。
あちらが立てばこちらが立たず的なことを繰り返し、なんとか1ページに収めます。

しかし、今回は開いた2ページ一面を広く使えましたので、商品も大きく、ロゴも大きく、コピーもショップリストも老眼向けじゃないかと言われる程、思いっきり大きくしました。
私個人としては、とても気分の良い広告となりました。

2011年7月23日土曜日

Marcoの来日



今週、Marco DAMIが来日しました。
何度かこのブログでもご紹介していますが、イタリアのAlly ProjectsはDAMI家の二人の兄弟によって経営されています。
Marcoはそのお兄さんの方です。



Marcoの日本訪問は、今回約2年ぶり2回目となりました。
前回は東京で行われた展示会へ参加の訪日だったため、ほぼホテルと展示場の滞在のみで、お客様先や観光スポットへの訪問はなく、少し残念な初来日でした。



今回は初日に大阪から入りました。
ヨーロッパからのフライトが午前中関西空港に到着し、昼過ぎにホテルへチェックイン後、休む暇もなくお取引先を訪問しました。



お取引先訪問後、早めの夕食はうどんすきにしました。



最近はヨーロッパでもお箸を上手に使う人が増えて来ていますが、Marcoはお箸に慣れておらず、鍋からうどんや野菜を取るのに苦労し、ダシが飛び散るなどでシャツが汚れてしまいました。



食後は運動がてら、大阪城へ行きました。
暗くなってからの大阪城でしたので、残念なことにお城の中へは入れず、写真もあまり綺麗には撮れませんでした。
行きの飛行機の中では一睡もできず、到着後はゆっくり休めず、大阪城近辺では結構な距離を歩いたため、相当疲れたらしく、その日はぐっすり寝れたそうです。

翌日は名古屋のお取引先へお伺いし、その後東京へ向かいました。
彼にとっては初めての新幹線でしたが、あまり天気が良くない中、途中の富士山は裾野しか見れませんでした。



東京では、お取引先との食事会を行いました。
あいにくこの週は西日本が台風の直撃を受け、東京も悪天候が続き、観光はあまり適さない日程となりました。
東京に2日間滞在し、一昨日帰国しました。

日本の居酒屋へ行ったり、しゃぶしゃぶを味わったり、他にもいくつかの初めてを経験してもらいましたが、食事ではとんかつがお気に入りだったようです。

お箸が得意でない外国人にうどんすきやしゃぶしゃぶといった鍋物料理屋へ2度も連れて行き、ちょっと苦労させたのではないかと後になって反省しています。
とんかつが良かったと言っていたのは、そのせいだったでしょうか。
So sorry, Marco.

2011年7月19日火曜日

黒いナッパの3035



特別仕様のFENNIX 3035 ブラックが出来てきました。
標準のno. 3035は甲部と側面ライン部にワニ革を使い、側部から後部に掛けては牛革エナメルを使った少し派手めなスニーカーです。

今回のno. 3035は、そのエナメル部をナッパ(羊革)に置き換えた、渋い大人向けのスニーカーとなりました。
また、ハトメ(靴ヒモを通す金属の環)と先端のワニのメタル部を通常のシルバーからゴールドに変更しています。
このメタルのゴールドが、黒に良く合っているのです。



この特別仕様のFENNIX 3035 ブラックは、現在上野御徒町のイタリヤーノ(Tel: 03-3835-2765)で販売されています。

2011年7月8日金曜日

ヴィンテージ加工

弊社のスニーカー DAMI 2979のソール部のヴィンテージ加工について、これまで何度かこのブログ記事内でもご案内してきました。

このスニーカーは、イタリアを始めとするヨーロッパ各国では、ソール部を含め、出荷前にアッパー全体をワックスでヴィンテージ風に加工します。
茶色いスニーカーには茶色のワックスを、黒には黒いワックスを、白には半透明と、それぞれの色に合わせた専用のワックスを使っています。
履き古した様な外観、汚れ、柔らかさ、これらすべての要素がこのスニーカーのヴィンテージ感を引立てます。
しかし、この商品の発売前に多くの方々と協議した結果、日本国内での販売においては、基本的には白いソール部だけは加工せず、白いままで残すということにしました。

このスニーカーの販売開始から3ヶ月近くが過ぎました。
ご購入いただいたお客様の嗜好も様々で、ソールを加工していないものとしたものの両方をお見せしてご選択いただくと、綺麗な白いままをご選択されるお客様が多数を占めます。
しかし、お客様の中にはソールも汚してないと駄目ですと仰るお客様もいらっしゃいました。

さて、先日新色のオレンジ色を含めた4色で、広告用の写真撮影を行いました。



こちらが最初に撮った写真ですが、ソール部をワックスで加工していないと、やたらとソールの白さが目立ちます。
初めからこれが商品ですと言われると、それはそれで納得の風合いかも知れません。
 


しかし、このようにソール部を加工したものと比べると、加工したものの方がより存在感が増したように見えるのです。

白いソールはワックス加工の前段階のものですから、履いていくと少しづつ汚れていき、やがてワックスで加工したものとほぼ変わらなくなるでしょう。
その前提で考えるなら、白いままでご提供する方が、お客様には白い時と汚れた時のヴィンテージの風合いの両方を楽しんでいただけるという利点はあります。

上段の画像のように一度4片足で撮影を行ったのですが、ソールを加工した写真の方が良いということになり、後日改めて撮影することになりました。
撮り直した広告画像は、7月24日発売のLEON 9月号に掲載されます。

出来ばえをご期待ください。