2012年9月23日日曜日

スーツにスニーカー

昨日、電車の中でスーツにスニーカーを履いた方を見かけました。
紺系のスーツに合わせたそれは、アッパーにシルバーのナイロンメッシュを使ったまるっきりスポーツ系のスニーカーで、お世辞にもカッコ良い組合わせとは言い難いものでした。
そう言えば、高校生の頃、体育の先生がよくやっていた格好だったということを思い出しました。
 

日頃から、カジュアルクロコを推奨する私共は、スーツやジャケットに合わせるスニーカーの履きこなしをお勧めしています。
しかし、だからと言ってそのスニーカーはこだわりなく選んだものでいいかというと、決してそうではありません。
ビジネスの場にも、もっとカジュアルの装いを取り入れましょうと言って、流行の際(キワ)を狙おうという分、どこに出ても恥ずかしくないスニーカーの選択は必要です。



以前にもこのブログ内で、スーツに合わせるスニーカーをご提案したことがあります。
その根底には、日本のビジネスマンはスーツや靴にしても安易に黒や紺系を着用する傾向が強く、センスの良いヨーロッパ諸国の訪問客から見ると個性が薄いように感じるようです。
日本のビジネスマンも、右並びの制服の様なスーツ姿から脱却し、もう少しイタリアやフランスのビジネスマンのように色や素材に遊び心を取り入れるのも良いのではないでしょうか。
そして、ビジネスの場にも少しだけカジュアルファッションを取り込むのも、それを促進させる一つの選択だと思うのです。
もちろんその選択は、時と場合を選びますが。



例えば、外出がなく、社外の人との打合せがないような日は、黒系のスーツと靴である必要はないでしょう。
また、社外での会合でも、ドレスコードの指定がある場合を除き、華やかな色を交えたジャケットやタイと、それに見合ったスニーカーは、奇をてらって、お洒落かも知れません。

注意すべきは、初めて会う方がいらっしゃる場合。
初対面で自分の印象が決定される可能性がある時は、相手に敬意を表す意味でも、少し気を使い、オーソドックス気味にする必要はあるとは思います。
一度刻まれた印象はなかなか変わらないもので、この人はどこに行ってもこんな感じなのだろうかと思われない方が良いかも知れません。
普段ピシッとした人が、時々カジュアルを取り入れるギャップが魅力になるのですから。

そう言ったTPOを考慮した上で、少しビジネスの場に遊び心を加えたお洒落を楽しんでもいいのではと思うのです。
アジア諸国の中では圧倒的に日本人がお洒落だと思われるように、ファッションで先進国のアドバンテージを示そうではありませんか。

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