今朝、出勤途中、私の真横を暴走自転車が走りぬけて行きました。
ぶつかるかくらいの接近し過ぎた距離を高速で移動されたため、驚きの後に少しイラッとしてしまいました。
その後ろ姿を目で追っていると、オレンジ色のチャッカーブーツが左右のペダルの上で行ったり来たりするのが目立っていました。
まるで白黒画面の中にそこだけオレンジが強調された様な光景が綺麗で、怒りは急速に消え去り、「お洒落じゃないか。」と思わず感心してしまいました。
自分のファッションの中で、今日の一押しポイントはジャケットであるとか、タイ、またはシャツといった事はしばしばあります。
しかし、それらを押しのけて、「今日の自分の中で一番の主役は靴です。」となる比率はそれら上物に比べまだまだ低いのではないでしょうか。
ジャケットやタイももちろん重要アイテムですが、靴で主張するお洒落がもう少し世に増えてきても良いのではないかと時々思います。
例えば、金銭的に余裕のない若いサラリーマンは最低革靴2足もあれば困ることはありません。
スーツに合わせて黒や焦げ茶で分けた場合や、革底と雨の日用のゴム底の場合など、環境に応じ必要な分だけを保有し、シャツやタイと違い日々連続して同じものを履くことも稀ではないでしょう。
そして、自己改革のきっかけがないまま歳を重ね、オヤジ世代になってもそんな若い頃の習慣が維持されたままで、お洒落とは縁遠い存在になっている自分に気付かない場合があります。
下駄や草履を起源とする日本の履き物文化は、保守的な国民性もあり、色遣いなどを含め欧米諸国に比べまだ多く発展領域があるのではないかと思います。
また、他のファッションアイテムに比べ、靴は健康面においても非常に重要な存在です。
まず、足は思ったより汗をかきます。
お洒落以前の問題として、個人の靴の保有足数が少ないと言うことは、1足に掛かる水分保有量が多いということでしょう。
連続して同じ靴を履いていると、靴の中に蓄積された水分が乾く時間がありません。
革でも布でも湿気には弱く、更には菌の温床になりかねません。
昔読んだ文献で、靴を選び間違えると病気になるといったものもありました。
過去の曖昧な記憶からですが、確かこんな内容だったはずです。
まず、小さ過ぎる靴を選ぶとつま先を固められ、歩行が重なると炎症をおこしたり、指が変形し適切なステップが踏めなくなったりします。
また、構造的にしなやかさに欠ける靴だったりすると、「返り」が悪くなります。
歩行時、体重を後ろの足から前の足に移動する際、後ろの足を屈曲させ、指を含めた足裏前部で地面を蹴ります。
この足の動きに合わせ、靴も柔軟に屈曲しなければならないのですが、この屈曲を「返り」と呼びます。
「返り」が悪いと靴側で足の動きを制限してしまい、結果として足首やひざに負担を与えることになります。
ひざが悪くなると、二次的に腰や背骨にも影響を与えます。
腰が悪くなり前傾姿勢で顎を上げた状態が続くと、胸部を圧迫し呼吸器に負担を与え、血中酸素量にも影響します。
「風が吹けば桶屋が儲かる」的な話ですが、靴の選択から発生する自身の体の中で起こりうる事象だと思いました。
私は靴の供給側の一人として、「今日の一押しはこの靴です。」と言っていただけるお洒落でカッコ良く、健康面にも配慮した靴をご案内していきたいと思っています。
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