2011年10月14日金曜日

黒いマットクロコのブリーフケース その2



黒いマット仕上げのブリーフケースが上がって来ました。
ワニ革は、斑の並びが最も美しいと言われているスモールクロコを使用しています。



 実は、昨年にも同様のブリーフケースをお作りしています。
その時のものに比べ、今回は横幅が数センチ大きくなっています。
このブリーフケースは、元々お客様が某有名ブランドから出ているプラスティック系素材のものをお持ちになり、同じ様な形でワニ革にしたものが欲しいというご要望から、デザインが始まりました。
使い勝手が良いところは残し、不都合なところはお客様のご希望通り変更しました。





 同じ大きさのワニ革を二匹使い、それぞれど真中の同部位を裁断し、表裏両面にあてています。
ですから、両面ともワニの腹部の中心がバッグの真中に来て、左右対称の斑模様になっています。



 持ち手根元の金具は、素材に合わせ少し鈍めの光沢を放つ様、黒ニッケルをコーティングしています。





 ファスナーはエクセラのダブルで、金具同様に色は黒ニッケルにしています。



 内革はスゥエードの豚革を使っています。
色は、お客様のご希望に従いコーヒーブラウンにしています。



 色は黒ですし、とてもオーソドックスな形ですが、素材から金具一つにまでこだわり、腕の良い職人が丹念に作り上げると、一見しただけで高級品のオーラを放つブリーフケースになります。
どこにお持ちいただいても、ご自慢いただける逸品になっていると思います。

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