2012年3月25日日曜日

とっておきのDAMI no. 2846 ブラウン



このドレスタイプのワニ革靴は、DAMI no. 2846です。
色はブラウンですが、焦げ茶色といった方が良いかも知れません。
20種類ほどあるDAMIブランドのドレスの中で、私は個人的にこのno. 2846が一番のお気に入りです。

先日、あるお取引き先からno. 2846のご注文をいただき、イタリアの在庫から一足取り寄せることになりました。
せっかくイタリアから送ってくるのなら、一番標準的でお客様にご購入いただきやすいサイズをもう一足追加で入荷しておこうと、サイズ7½を一緒に送ってもらいました。



ワニ革のドレス靴では、黒が最も標準的だと思います。
これまで私どもが販売させていただいたワニ革靴の中でも、ドレスでは黒が一番多かったと思います。
しかし、内羽根の甲部がプレーンでラウンドトゥーの革靴を、色が濃いめのスーツではなく、少しお洒落にカジュアルで生かそうとすると、この焦げ茶が何とも言えない味を出すと思うのです。


基本的にDAMIのドレス靴は、イタリアAlly Projects社が保有する最高級のワニ革「DK」を片足に一匹使用します。
ですから、一足作製するにあたり、二匹のワニ革が必要とされます。



このクロコの斑の並び方をご覧ください。
天然の生き物から取れた素材ですから、個々にまったく同じ模様というものはありません。
しかもこの斑は、角や丸またそのサイズの大小といったように、裁断される場所により、特有のパターンを持っています。



その中でほぼ同サイズ、同品質の二匹のワニ革から一足の靴を作りますので、右足と左足のどの部分においても、ほぼ完ぺきに近いシンメトリーが完成されています。
この靴の販売にかかわるものとして、この魅力をぜひ多くの方々にご案内していきたいと思っています。



しかしそうは言いながら、サイズ7½は実は私自身のサイズでもあります。
もしご購入希望のお客様がいらっしゃらなければ、職務特権を利用し、この靴は自分で履いてしまおうかと、心ひそかに狙っております。
少しくたびれたデニムパンツに合わせたりすると、きっと良いのではないかと思っています。

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