2010年11月4日木曜日

FENNIX 3114のビブラムソール



ご覧の商品は、弊社のFENNIX no. 3114 ブリックです。



この夏の終わりから、このブリックのお問合せが増えていますが、なかなかお客様へお届けができない状況でした。
8月はイタリアが国を挙げて夏休みのため、アーリープロジェクツ本社もお休みとなります。
その間、この3114 ブリックのように急に需要が上がってきた商品に対しては、在庫補充ができません。
また夏休み明けの9月は各国から注文分の生産が溜まっており、商品がなかなか出荷になりません。
結果として、弊社が8月に注文した商品のイタリア出荷が10月になったりします。
お待たせしたお客様、大変申し訳ありませんでした。



3114のブリックは、私個人としても好みの一つです。
デニムに合わせ易い色ということもありますが、暖色系でありながら赤ほどド派手ではなく、渋みのある大人の色調です。

多くの男の子がそうであるように、私も例外にもれず最初に持った本物の皮革製品は野球のグローブでした。
私の場合、小学生の時に父親からプレゼントされたもので、その革の質感がとても好きでした。
どういう訳か、この3114 ブリックはそのグローブを思い出させるのです。
 


さて、FENNIX no. 3114ですが、これまでワニ革の斑を象った靴底のソールを使っていました。
この3114は、木型を日本人向けに準備し、中敷きの裏の踵部には衝撃吸収用のジェル層を持つなど、幾つかのこだわりを持った商品です。
靴底もその一つで、普段は見えない部分にかかわらず、レーザー加工を施しアッパーに使われるワニ革の斑のイメージを出していました。
しかし、時間とコストを掛けたこの模様は、靴底に重要な滑り止めという機能にはあまり有効ではありませんでした。



残念ではありますが、この年末の出荷分から、3114のソールに付いては、随時ビブラムに切り替えていくことにしました。
ワニ革の斑を象った靴底のFENNIX 3114の出荷は、今月から来月にかけてまでとなってしまいます。



ビブラムとは
イタリアのビブラム社製のゴム底、ビブラム・ソールのこと。
ビブラムは、ビムラム社が作る登山靴、スキー靴、チロリアン・シューズなどのヘビーデューティな靴によく使われている独特のソールをさす。
山地や岩場、濡れた路面などの地形で、高いグリップ力を発揮し、踏ん張りがきく。
そのうえ、長時間歩き続けることを前提に作られているので、程よい弾力性があり、疲れにくいのが特徴である。

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