2010年12月22日水曜日

思いの入ったワニ革のビッグトート



トートバッグを作りました。



サイズは、縦×上部横×下部横×高さ、31cm×61cm×45cm×31cmと結構大きなバッグとなりました。
横に置いたiPod touchから、そのサイズ感がお分かり頂けると思います。
なかなか他では見られない作品になったのではないかと思っています。

元々このバッグは、先日あるお客様から「イチローと同じようなワニ革のトートバッグはできますか。」、と尋ねられたことから始まりました。

これまでイチローは、2種類のワニ革トートバッグを持ったところを撮影されています。
一つはスーツ姿に右手で黒いシャネルを持ち、颯爽と歩く姿。
もう一つが、昨年のWBCで控室から出ていく前にインタビューを受けた際。
背中に背負ったボッテガべネタがとてもお洒落でした。
キャラと高級な商品がマッチして、ワニ革好きの方、またワニ革バッグの供給者には、相当インパクトのある光景でした。
WBCは視聴率もよく、ネットでもしばらく話題となっていました。

あれから少し時間が経ちましたが、弊社のようにワニ革でオーダーメイドのバッグをお作りしますとお話すると、いまだにWBCの時のイチローのトートバッグの話が出てきます。
多くの方の記憶に根強く残っているのであれば、一度弊社でも作って見ようとの事から、出来上がったのがこのバッグです。
作るからには、イチローが持っていたものより良いものを目指そうと、いくつか弊社ならではの特徴を持たせました。
 


まず、これだけ大きなバッグにもかかわらず、センター取りした1枚のワニ革で作ったことがあります。

通常、ワニ革を使った大型のトートバッグは、片面に何枚かのワニ革をつなぎ合わせて作ります。
今回の弊社のバッグは片面まるまる1枚使いで、サイドにマチを持たず、2枚のワニ革を両端でつないで作りました。
バッグが大きい分、一面一枚使いは迫力です。

次に、持ち手を太く、少し長めにしたことがあります。
男性物のトートは、どちらかと言えば持ち手は短いものが多く、腕を通して肩に掛けるという事がなかなかできません。
WBCでもイチローは持ち手を握って、背に担ぐようにしてインタビューを受けていました。
持ち手が短くても、夏にシャツ一枚の時などは肩に掛けられると思いますが、ジャケットを着ると上腕以上には持って来れません。
今回の弊社のトートバッグでは、手に提げられ、肩に掛けても良しとする、最適な長さでデザインしたつもりです。
 


内革にはオレンジ色の牛革を使いました。

ワニ革の黒に内革オレンジのコンビネーションは、勝手ながら私自身のお気に入りです。
真中に同色でファスナー付きのポーチを付けており、貴重品などを入れていただけます。
このポーチはバッグ内で間仕切りにも使え、更に取り外しが可能です。
 


今回のトートバッグはイリエワニで作りましたが、これだけの原皮の入手は難しく、次にいつ同じトートを作れるか分かりません。

イチローに自慢できないかと思っています。
どなたか、このバッグの存在をお伝えいただけないでしょうか。

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