2010年12月25日土曜日

ピーナツ色のワニ革ショルダーバッグ



ピーナツ色のワニ革ショルダーバッグが完成し、昨日のクリスマスイブにお客様にお届けすることができました。
ピーナツ色はワニ革にとてもよく合う、弊社でもおススメの色です。
 


今回、バッグの製作に着手した時点で、希望に見合うワニ革がなかったため、ナイルクロコの1級品を取り寄せました。
更に、その中からこのショルダーバッグに適切なワニ革を3枚選び、使用しました。
 


通常、ワニ革の等級は、傷の具合と斑の並びなどで選別されます。
1級となると、傷がなく、綺麗な配列を要求されます。
市場には2級品の流通も少なくなく、多くの場合その中から傷を避けて裁断したり、高い技術で補修され、商品に展開されます。



このショルダーバッグに使われたワニ革は間違いなく1級品で、最終製品になった時、色とワニ革の斑がとても映えました。
長年ワニ革のバッグ作りに経験を持つ職人さえ、今回のワニ革はなかなか見ない品質と評価したほどでした。
この革に見合うよう、裁断やつなぎ合わせにはこだわりを持って、バッグの作製にあたってもらいました。
 


バッグの顔となる表面のセンター取りはもちろんのことですが、背部の上段縫い合わせ部からファスナーの下部までに至る3枚のワニ革の貼り合わせも、斑模様が自然につながるように配置されています。
 


被せ部を開いた内側も、スライドポケットで上部下部に分けられた2枚のワニ革の斑がうまくマッチするように合わされています。



ショルダーバッグの本体は、肩に掛けた時、体に沿うように柔らかく仕上げました。



しかし、ベルトで両端を吊り上げた際、形がクタッと崩れないよう、ベルトの付け根部分は少し固めにしています。



バッグと一緒に小銭入れもお作りしました。



表面をバッグと同じピーナツ色と内側にグリーンのワニ革は、粋なお洒落になったと思います。
使っていくうちにツヤが出てき、少し濃いめの良い色になっていきます。
 


結果として、綺麗な斑模様がよく活かされたショルダーバッグが出来上がりました。
年末の最後にとても良い作品となりました。

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